2. ADEOS搭載RIS
RISは有効口径 0.5 mの単一素子のコーナーキューブリフレクターです。反射光のビームパターンを最適化するために、3枚のミラーの1枚にわずかな曲面を入れた新しい光学設計を用いています。これによって、秒速約7kmの高速で動くADEOSからの反射光が受ける光行差を補正し、地上局レーザーで効率良く反射光を受信することができます。
Figure 2-1 はRISフライトモデル(PFM) の写真です。RISは国立環境研究所で開発された光学設計に基づいて米国のPLX社で製作されました。RISのミラーは軽量化した構造をもつ石英で作られ、表面は銀をベースとしたコーティングが施されています。3枚のミラーは接着して一体化され、緩衝材を挟んでアルミニウム合金のハウジングに固定されています。

Fig. 2-1 RIS PFMの写真
3. RIS実験地上システム
4. 実験結果 - RISの能動追尾
5. 実験結果 - RISの光学特性
6. 実験結果 - RISによる分光測定
7. 実験結果 - RISのレーザー測距によるADEOSの軌道決定
8. 今後の展望
9. 成果発表リスト
1. RIS 実験の概要
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