RISデータとデータの配布(当初計画版)
国立環境研究所では、通信総合研究所と共同で東京都小金井市の地上局からRISを用いた観測を行います。ADEOSは、昼夜合わせて、平均1日に1回程度観測可能範囲を通過しますが、観測は天候にも依存します。1回の測定では1〜2種の分子の測定を行います。
図にオゾンの測定で得られる受信信号(計算機シュミレーション)の一例を示します。横軸はADEOSの捕捉から測定終了までの時間を表わしていますが、衛星の位置に応じて反射光のドップラーシフトが変化するため図の横軸は反射光の波長に対応します。また、この例では吸収測定用のレーザーの発振線を1秒毎に切り替えています。図中のP(18)、P(20)の信号に見られる窪みがオゾンの吸収です。

Simulated return signal(photon number per shot)
for the ozone measurement
下の図は前の図の測定データ(計算機シュミレーション)に反転法を適用して求めたオゾンの高度分布です。メタンについても同様の手法で高度分布が導出されます。この他、CO2、HNO3、CFC12、CO、N2Oについてはカラム量の測定を行います。

Ozon profile retrieved from the simulated signal
RISデータには以下の3種類のデータレベルがあります。
(レベル0) 測定の生データ。レーザーパルスの受信信号の波形。
(レベル1) 参照用レーザー信号で補正された地上−衛星間の往復の透過率。
(レベル2) オゾン、メタンの高度分布、またはそれ以外の分子のカラム濃度。
RISデータは国立環境研究所で処理しデータベース化されます。また、レベル1、レベル2データは、カタログ情報ファイルとともに、NASDAでデータベース化されます。RISデータの提供については、国立環境研究所が担当し、RISとその他のセンサーとの複合利用に関してはNASDAが窓口になります。(一般へのデータの提供は、他の観測との比較などによって測定精度が検証された検証済みデータについて行われ、未検証のデータについては提供先が限定されます。)
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ADEOS搭載RIS
地上設備と大気微量分子の測定(当初計画版)
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