化学天気予報(九大鵜野さんより)


「みらい」の航海パスに沿った、プロファイルの時系列プロット。
航跡図
硫酸塩
Dust
相対湿度
ラドン
航跡上にデータを変換するプログラムは、即席なので バグがあったらご免なさい。もう少しよく見てみますが、 その他の変更希望があったら連絡ください。
また、これ以外の風速のベクトル図も可能です。

From: Itsushi UNO [iuno@riam.kyushu-u.ac.jp]
Date: Sat, 26 May 2001 11:33:21 +0900
To: Kazuhiko Miura
Subject: CFORS 0526-28 (1)

三浦様

鵜野です。
今日が私の最後のお勤めです。
>
> ○ 昨晩より陸の影響を強くなり、fine粒子も増加しました。
>   4時過ぎに風が弱くなりました。
>   係留できます!!!
>

DUST 26,27,28日の予報と、SO4の27日の予報を添付します。

北に向かうほど、黄砂のシャープな流れの中心に近くなると思います。黄砂も硫酸塩粒子も同時に飛んでそうです。

今日は青森付近を低気圧が東に進みそうなので、天気が崩れそうです。天気がよければ、観測条件は良いと思います。

5月26日のDust
5月27日のDust
5月28日のDust
5月27日のSulfate

続きです。
まず、TOMS Aersol Index の24,25日
です。
24日の段階でダストの帯が日本海から北海道に見えます。
25日は朝鮮で少し南下していますが、帯の構造は薄くなっています。

測線146Eでの、26日12時の SO4, Dust-fineの緯度・高度断面を添付します。硫酸塩も黄砂も上空を輸送されており、天気さえよければみらいのライダーでばっちり計れるとおもいますが?杉本さん、どうですか?
5月26日のSulfate E146断面
5月26日のDust E146断面

ラドン、ダスト、硫酸塩の E146, N36 付近での時系列プロットを添付します。濃度上昇すると良いですね。(先の時系列プロットとは、少し違います。 前のプロットはすこし、取り出す緯度、経度を間違えている可能性があります。みらいの観測が終わったら、船の位置変化を加味したデータ処理をします←本当はCFORSの結果から誰か取り出してください!)
ラドンの時系列
ダストの時系列
硫酸塩の時系列

一応、これで私の予報業務は終わりです。(明日も必要ですか?)

From: Itsushi UNO
Date: Fri, 25 May 2001 11:06:50 +0900
To: mail003@mirai.jamstec.go.jp, uematsu@ori.u-tokyo.ac.jp,
kiyoshi@ori.u-tokyo.ac.jp, murayama@ipc.tosho-u.ac.jp,
iuno@post.riam.kyushu-u.ac.jp
Subject: CFORS 0525-27

三浦様

鵜野です。
無事に福岡に戻りました。福岡は、少しずつはれてきました。小さな移動性高気圧が九州から東に東進するようです。でも、東北北部には、26日の朝には低気圧が接近し、N40を降水域(低気圧)が26日の夜にかけて東進します。
硫酸塩の濃度予測を25,26,27日を添付します。硫酸塩はみらいに届きそうです。

5月25日のSulfate
5月26日のSulfate
5月27日のSulfate

E146の断面をお送りします。26日は色々なものがみらいを訪問するかもしれませんね。 天気が良いことを祈ります。

5月25日のSulfate E146断面
5月26日のSulfate E146断面
5月26日のDust E146断面

(参考) CFORSのラドンの時間プロットを作りました。濃度換算は間違えている可能性が多いです。 (鵜野さんの5/22のメール)
ラドンの時間プロット


From: mitsuo uematsu
Date: Thu, 24 May 2001 09:40:46 +0900
To: mail003@mirai.jamstec.go.jp, kiyoshi@ori.u-tokyo.ac.jp,
murayama@ipc.tosho-u.ac.jp
Cc: iuno@riam.kyushu-u.ac.jp
Subject: CFORS0526(1)

三浦様
 代理の植松です。
ご要望に応じて、26日09時の予想図を送ります。ダストは北の方に流れ、「みらい」はぎりぎりのところでしょうか。しかし、サルファエイトのほうは?ダストの流れと同じものと、南西の風に乗って来るものがあります。風は「みらい」の海域ではそんなに強くないので絶好の気球日ではないでしょうか。しかし、現時点での一番先の予報ですので、精度はあまり高くはないはずです。ご注意ください。明日から再び専門家が担当いたします。あっという間に28日の下船日が近づいてきますね。東京は雨です。
5月26日の降水
5月26日のSulfate
5月26日のDust

5月26日のDustの経度-高度断面
5月26日のSulfateの経度-高度断面
5月26日のラドンの経度-高度断面


From: mitsuo uematsu
Date: Wed, 23 May 2001 09:12:44 +0900
To: mail003@mirai.jamstec.go.jp, kiyoshi@ori.u-tokyo.ac.jp,
murayama@ipc.tosho-u.ac.jp
Cc: iuno@riam.kyushu-u.ac.jp
Subject: CFORS0523-25

三浦様
 代理の植松です。
 東京は低気圧の前線の接近で雨が続いています。ダストは船の北側で若干残っているようですが、南から南東の風で硫酸塩も低くて、クリーンな状況が続くと思います。ただ、25日にはアジア大陸に新たな ダストが発生して東へ向かう可能性を示しています。
 雨の予報分布を送ります。しばらく、ぐずついた天気が続くようです。大木君の湿度による粒径変化にはいい条件ではないでしょうか。16、17日の船からのコンタミが残念です。
 取り急ぎ。
5月23日の降水
5月24日の降水
5月25日の降水
5月25日のSulfate

From: Itsushi UNO
Date: Tue, 22 May 2001 17:56:29 +0900
To: mail003@mirai.jamstec.go.jp, uematsu@ori.u-tokyo.ac.jp,
kiyoshi@ori.u-tokyo.ac.jp, murayama@ipc.tosho-u.ac.jp,
iuno@post.riam.kyushu-u.ac.jp
Subject: Fwd: Re: CFORS 0521-23 (1)
> 鵜野様、植松様
> 数日前から、高度4kmくらいまでに薄いエアロゾル層が見えていますしたが、今朝方
> (21日)、2km-3kmくらいの高度で?偏光解消度が明らかに黄砂と判定される十数パー
> セントに達しました。その後?光解消度は減少傾向。境界層の上から高度4-5kmま
> でのエアロゾル層は依然続いていて、きっとこれはSulfateです。2波長の解析すれ
> ばもう少し分ると思います。
> 杉本伸夫
鵜野です。
CFORSの計算結果を整理して、dust-fine mode & sulfateの E146, N33での時系列プロットを作りました。
Dustの時間高度プロット
Sulfateの時間高度プロット
わかりやすくDustとSulfateを比較
(すごーい!定性的に合っているような感じです。(杉本))

From: Itsushi UNO
Date: Tue, 22 May 2001 21:20:48 +0900
To: mail003@mirai.jamstec.go.jp, uematsu@ori.u-tokyo.ac.jp,
kiyoshi@ori.u-tokyo.ac.jp
Cc: iuno@riam.kyushu-u.ac.jp
Subject: TOMS & CFORS_AOD

三浦様
鵜野です。
TOMS Aerosol Index 5/21が手に入りました。
これに対応するCFORS Aerosol Optical Depth (Dust)を添付します。
今、日本海の上に黄砂があるようで、梅雨前線の北側を流れているようです。

この後、2日間は植松予報官の登場です。乞うご期待です!
5/21のTOMS Aerosol Index
5/21のCFORS Aerosol Optical Depth (Dust)
5/22のCFORS Aerosol Optical Depth (Dust)


From: Itsushi UNO
Date: Tue, 22 May 2001 09:38:07 +0900
To: mail003@mirai.jamstec.go.jp, uematsu@ori.u-tokyo.ac.jp,
kiyoshi@ori.u-tokyo.ac.jp, murayama@ipc.tosho-u.ac.jp,
iuno@post.riam.kyushu-u.ac.jp
Subject: CFORS 0522-24(1)

鵜野です。
22ー24日の予報です。
梅雨前線がN30付近に停滞して、天気は良くないようです。 みらいの停船位置は、海洋性の気団に覆われたり、東風が吹いたり 変化するようです。ちょっとした緯度の変化で風向が大きく変わりそうです。

これから、今までの計算結果のアーカイブを整理して time seriesを作図してみます。夕方には送れると思います。

明日、明後日と私は東京出張です。明日の予報は植松先生に お願いしてあります。
5/22のSulfate
5/23のSulfate
5/24のSulfate


From: Itsushi UNO
Date: Mon, 21 May 2001 10:46:55 +0900
To: mail003@mirai.jamstec.go.jp, uematsu@ori.u-tokyo.ac.jp,
kiyoshi@ori.u-tokyo.ac.jp, murayama@ipc.tosho-u.ac.jp
Cc: iuno@post.riam.kyushu-u.ac.jp
Subject: CFORS 0521-23 (1)

三浦様

鵜野です。
福岡も現在雨が降り始めました。日本南岸を低気圧が 東進します。23日にはこの雨はみらいに届くと思います。

特段大きな濃度変化は無いようですね。 めげずに今日の予報をお送りします。

Sulfate 21-23日の予想です。 N30付近を境に南は海洋性、北は汚染された大陸性の気団です。 N33以北は濃度の高い傾向が続いてきます。 この状況はしばらく継続しそうです。

5/21のSulfate
5/22のSulfate
5/23のSulfate


From: Itsushi UNO
Date: Sun, 20 May 2001 08:17:03 +0900
To: mail003@mirai.jamstec.go.jp, uematsu@ori.u-tokyo.ac.jp,
kiyoshi@ori.u-tokyo.ac.jp, murayama@ipc.tosho-u.ac.jp
Cc: iuno@riam.kyushu-u.ac.jp
Subject: CFORS0520-22 (1)

三浦様

鵜野です。
停電後のリスタートが上手く行きました。 20ー22日の予報結果を添付します。
黄砂濃度は低いので、硫酸塩濃度の20ー22日と黄砂21日です。 みらいの位置では21日まで高気圧圏内で風が弱そうです。 梅雨前線(N30以南)上の沖縄付近で低気圧が発生し、東進し、 21日夜にはみらいに近づきます。 硫酸塩濃度は北ほど高く、N33は濃度コンターのエッジです。 この条件は3日間大きく変化しません。
現在筑波のライダーデータが出ていないので東京での黄砂の様子は 判りませんが、濃度は薄いと思います。
(N33, E146では、黄砂は21日の上空3kmにピーク、  硫酸塩は21日の1km付近にピークを示しています。  いずれも境界層の上になります。でも、海上のモデルの  予想は経験がないので、はずれていたらごめんなさい)
5/21のDust
5/20のSulfate
5/21のSulfate
5/22のSulfate


From: Itsushi UNO
Date: Sat, 19 May 2001 06:58:47 +0900
To: Kazuhiko Miura
Cc: uematsu@ori.u-tokyo.ac.jp, murayama@ipc.tosho-u.ac.jp
Subject: CFORS 0519-21
三浦様
鵜野です。
>
> ○ 9時から15時にかけ、5um-の数が40個/リットルまで増加しました。
>   もしかしたら、黄砂も含まれているかもしれません。
>   でも、ライダーでははっきりしないそうです。

黄砂を捕らえているのではと思います。
この後の予報をお送りします。
今日の午後から夜に低気圧がみらいのそばを通過しそうです。
ダストの濃度には大きな変化が見られません。
硫酸塩の濃度も大きな変化は無いようです。
北ほど濃度は高いですが、35Nを越えると濃度が上昇し
ピークは38Nくらいでしょうか?
取りあえず以上です。
5/19のDust
5/20のDust
5/21のDust
5/21のSulfate


From: Itsushi UNO
Date: Fri, 18 May 2001 09:22:54 +0900
To: mail003@mirai.jamstec.go.jp, uematsu@ori.u-tokyo.ac.jp,
kiyoshi@ori.u-tokyo.ac.jp, murayama@ipc.tosho-u.ac.jp
Cc: iuno@riam.kyushu-u.ac.jp
Subject: CFORS 0518-20 (1)
三浦様
鵜野です。
長崎は相変わらず黄砂、でも筑波では観測されていません。
黄砂予報はなかなか当たりません。解説抜きで
18、19、20日の黄砂の予報結果を図で添付します。
みらいの位置からして、黄砂が観測されるのは今日がピークを
思うのですが? どうなるかお知らせ下さい。
5/18のDust
5/19のDust
5/20のDust

降水と硫酸塩です。
明日はまた天気が崩れそうです。
5/18のSulfate
5/19の降水


東京東京商船大 村山さんのコメント
鵜野先生、荒生先生

> 長崎は相変わらず黄砂、でも筑波では観測されていません。
> 黄砂予報はなかなか当たりません。解説抜きで
> 18、19、20日の黄砂の予報結果を図で添付します?
> みらいの位置からして、黄砂が観測されるのは今日がピークを
> 思うのですが? どうなるかお知らせ下さい。

東京では、黄砂は弱いもののずっと混じった状態が続いているようです。
フィルターの色は明らかに黄砂を示していまし、OPCの大粒子濃度も
5μ以上は80-100個/L,2μ以上も1500-2000個/Lぐらいの値を示し
ています。こうなると、かなり長い状態、継続することが多いです。
微小粒子と混じると特に低層では黄砂の判別が偏光解消度だけからでは
難しくなります。とりあえず。

村山

From: Itsushi UNO
Date: Thu, 17 May 2001 10:05:59 +0900
To: mail003@mirai.jamstec.go.jp, uematsu@ori.u-tokyo.ac.jp,
kiyoshi@ori.u-tokyo.ac.jp
Cc: iuno@post.riam.kyushu-u.ac.jp
Subject: CFORS 0517-19 (1)

三浦様

鵜野です。
福岡は相変わらず黄砂に覆われいます。
CFORSの予報をお届けします。
17ー19日の黄砂の1000m以下の平均濃度です。
3つのファイルです。
5/17のDust
5/18のDust
5/19のDust

17日正午には黄砂の10ug/m3のエッジが「みらい」に 届きます。その後も濃度は上昇して、船は高気圧帯に 覆われます。風も弱くなりそうです。黄砂はもっと濃くなりそうです。 風は弱いのもつかの間で次の低気圧が接近して19日の未明には 南風が強まります(昼までには雨も降るようです)。 CFORSの予報が合っていたら、濃度のピークは18日です。
(予報はずれたらごめんなさい。低気圧の後ろを東京まで輸送されのは  よくはずれて、植松さんにおしかりを受けます)

三宅島の煙をかぶりそうです。

VOLC0517.gifは上空1000mまでの火山ガスの平均濃度の拡散です。
「みらい」直撃のようです(ほんとかな?)
DUST_TZ.gif & SUL_TZ.gif はN30 E146 (今日の正午の停船位置)
のダストと硫酸塩の濃度の 時間空間プロットです。硫酸塩が先に、黄砂は明日の未明にピークと CFORSの「占い」が出ています。参考まで。

From: Itsushi UNO
Date: Wed, 16 May 2001 17:02:42 +0900
To: mail003@mirai.jamstec.go.jp, uematsu@ori.u-tokyo.ac.jp,
kiyoshi@ori.u-tokyo.ac.jp
Cc: iuno@post.riam.kyushu-u.ac.jp
Subject: 黄砂の報告
三浦様
鵜野です。 福岡は完全に黄砂に覆われています。
みらいの停船位置への黄砂の予報に関して、 E150 N31 での黄砂の粒子濃度の時間空間プロットをお送りします。 濃度は、対数を取っています。数値のゼロは1ug/m3です。 CFORS予報では、黄砂の先端は17日の早朝にはみらいに達し、 朝9時頃には船上でも観測されると「占われ」ています(当たるかな?)
ついでに、TOMS AI(今日5/16の)も添付します(カラーの図)。 中国と北海道に濃い部分があります。 この図に、その時間のCFORSのダストによる光学的な厚さを ラフに重ねると、白線です。濃度レベルは薄まりますが、 みらいに届くと思います。
次は明日の午前中に報告します。

From: Itsushi UNO
Date: Wed, 16 May 2001 11:16:08 +0900
To: mitsuo uematsu , 三浦和彦

Cc: kiyoshi@ori.u-tokyo.ac.jp
Subject: CFORS 0516-18 (1)
三浦様
鵜野です。 植松さんから予報の転送を頼まれましたので、 ポイントを1、2つのメールで出来たものから送ります。 まず、Sulfateの予報結果を16、17、18日の9時の 結果で示します(図は1000m以下の平均濃度と風速です) Sul0517.gif, Sul0517.gif, Sul0518.gifの3つです。 図から判るように、32N, 152N は現在は東風ですが、 低気圧の接近とともに西風に変わります。Sulfateの 濃度のそれに伴って上昇するようです(陸上起源の物質が 運ばれます)。
現在福岡は弱い黄砂気味の天気です。CFORSの黄砂予報は Dust0517.gifの通りです。CFORSは3、4月の黄砂にチューン したので5月は黄砂を過大に計算しますが、低気圧の通過後に 土壌性の黄砂がみらいに届く可能性があります。
その他、衛星等のバックアップデータは昼過ぎのお送りします。
5/17のDust
5/17のSulfate
5/16のSulfate

5/16の降雨予報
5/17のSulfate
5/17のDust

5/15のDust